トラバース計算 説明


 閉合、結合、開放、放射の各トラバース計算に対応し、閉合及び結合では、開放並びに放射との混合計算が可能です。


 [測量野帳]は、[測量データ入力]/[トラバース計算書]の2ページからなっております。

 

◆[測量基本データ入力]

◇『測量現場名』ボックスに[トラバースタイプ] [測量日・時間] [現場名] [備考]

◇『既知後視基準点/トラバース初点設定』ボックスには、「既知後視点」に、点名及び座標値を使用する場合、[既知後視点名][X座標][Y座標](座標値の代わりに[方向角※1]も可。)。使用しない場合は、点名に[N(半角)]のみを入力し、磁北0゜として下さい。また、「器械初点」に、器械点名及び座標値を入力して下さい。

◇『トラバース終点設定/既知後視基準点』ボックスは、【結合トラバース計算】のみ有効で、「器械終点」に、器械点名及び座標値を入力、「既知視準点」に、点名及び座標値を[既知後視点名][X座標][Y座標](座標値の代わりに[方向角※1]も可)に入力して下さい。

※1:方向角を(-)入力時には、「既知後視基準点」を基準に、「器械初(終)点」を見る方向角。(+)入力は、逆となります。

※※ 各基点名、座標値が既存で座標データとして保存してある場合は、座標ファイル読み込み基点名入力ボックスのリストより選んで下さい。座標値は自動入力されます。




◆[測量観測値入力]は、表形式により各観測値データを入力して下さい。

◇データ項目は、[後視点][器械点][視準点][水平角][鉛直角][観測距離][mode][器械高][測点高][境界標][備考]の11項目があります。

  1)[器械点]−−器械点名を入力します。        ※1
  2)[視準点]−−視準点名を入力します。        ※2
  3)[水平角]−−観測水平角を入力します。  
  4)[観測距離]−観測距離を入力します。        ※3
  5)[鉛直角]−−観測距離が斜距離の場合、入力します。 ※3
  6)[ mode ]−−閉合・結合点は[T(半角)]、開放点は[O(〃)]、放射点は[K(〃)]、移動点は[B (〃)]

  7)[器械高]−−観測点の標高を求める場合、入力します。
  8)[測点高]−−観測点の標高を求める場合、入力します。
  9)[境界標]−−視準点の境界標名を入力します。 
  10)[備 考]−−備考があれば入力します。

   ※1 閉合・結合点の場合、[器械点]を省略出来ます。
   ※2 [視準点]を省略した場合、通し番号を仮入力します。
   ※3 「バーチカルモード゙」>『水平距離+高低差』指定の場合、[水平距離][高低差]の入力となります。
      また、それ以外のモード指定の場合、観測距離が水平距離の場合は、鉛直角を空欄とします。




 手入力の場合は、各セルにそれぞれデータを入力、セルの移動はキー入力の場合、[TAB]、[ENTER]、各[カーソル]キーによります。マウスでは、セルを左クイックする事により移動します。
 また、マウスの右クイックすると[削除]及び[挿入]のポップアップメニューが表示され、1行単位での編集が出来ます。但し、[削除]&[挿入]の編集作業を行ってから、続きのデータ入力作業を行って下さい。編集を未作業で新たな入力作業を行うと、誤動作する場合があります。

 測量データの保存ファイルは、テキスト形式ですので、エディタにより編集作業が出来ます。拡張子は下記の通りです。
拡張子は [*.TRV] です。
(※旧バージョンの拡張子は、下記のとおりです。)
 ・閉合トラバースは、[*.HEI]
 ・結合トラバースは、[*.KET]
 ・開放トラバースは、[*.KAI]
 ・放射トラバースは、[*.HOU]

 フォーマットは、APAフォーマットに準拠し、データブロックを拡張しています。



◆トラバース計算結果は、「トラバース計算書」ページに表示します。



[計算結果]のメニューは以下のコマンドがあります。

[計算結果を一括保存]

 ・「トラバース計算書」/「座標データ」/「SIMAフォーマット形式データ」/「JWCファイル形式データ」/「DXFファイル形式データ」を一括してファイルに保存します。
尚、「SIMAフォーマット形式データ」及び「DXFファイル形式データ」は、オプション設定で をチェックしておく必要があります。


[計算結果別に保存]

 ・「トラバース計算書」/「座標データ」/「SIMAフォーマット形式データ」/「JWCファイル形式データ」/「DXFファイル形式データ」を、それぞれ単体で保存します。
尚、「SIMAフォーマット形式データ」及び「DXFファイル形式データ」は、オプション設定で をチェックしておく必要があります。


[座標データ表示]

 ・計算結果の座標データを画面に表示します。


[プロット図表示]

 ・簡易なプロット図表示をします。



[計算結果を印刷]

 ・「トラバース計算書を印刷」/「座標データを印刷」/「SIMAデータを印刷」を指定しデータをプリンタに送り印刷します。




[ツール]のメニューは以下のコマンドがあります。

  [CAD起動 (外部CAD編集)]

   計算結果の座標データをJWCファイル形式に仮保存しているファイルを元に[SH/32]等の[JWCファイル形式]を編集できるCADを指定しTriPodより実行することにより観測点及び点名を展開させ、CAD編集します。


  [電子野帳データ・ツール]

   『[電子野帳]>測量データ転送』ページにて、電子野帳からデータを転送をします。
   但し、通信のテストは全く行っておりません。


  [測量データ読み上げ]

   TriPod関連ツールの『TP_Talk.exe』を使用して、測量データを読み上げします。
   (Microsoft社/フリーソフトの音声出力エンジンを使用しています。)





[設定変更]


  器械固有値、計算条件の設定等を行います。