真北測量(北極星観測) 説明


北極星(S)と方位標(M)間の水平角を観測し、観測地の経緯度及び観測時間、
及び「海上保安庁水路部」発行の『北極星方位角表』より真北を求めます。




   



【観測方法】

[準備]

(1) トランシットなどは12"読み程度以上で、昼間十分調整をしておく。
   ・望遠鏡十字線の照明装置を必要とする/通常より高めに据え付ける。
(2) 正確な時計(秒単位まで読みとれるもの)
   ・事前にラジオ時報と比較し、器差(時計の補正値)を求め手簿に記入しておく。
(3) 方位標。観測点からなるべく北方で150m以上なるべく遠く離れた位置に設置。
  努めて多角点あるいは三角点を選び、三脚など適宜の方法で、
  その中心上に豆電球などを取り付ける。


[観測]

(1) 方位標を視準し読み取り、次に北極星を視準し、そのときの観測時間と水平角を読み取る。
   ・いま一度北極星を視準し、時刻と水平角を読みとる。
(2) 次に、望遠鏡を反転し、北極星から逆に上記同様の観測を行い、1対回の観測終了。
(3) 各対回毎に器械の水平を十分調整し、規定の対回数を観測する。(目盛:通常5対回観測)
   ・各対回毎に求めた方位角の較差は30"以内とする。


[方位角の計算]

◇計算シート上の必要項目(白い部分)を記入。
・観測点名称
・測定年月日
・観測地点の経緯度/観測点の所属する座標原点経度
・観測角度
・観測時間/時計補正値

また、『北極星方位角表』より
・観測日の北極星・E135゜における正中時(1表より)
・観測翌日の同上正中時(1表より)
・観測点の経度に応ずる補正値[C1][C2][C3](2表)
・係数:K(3表より)
・Δ/10 (3表より)
・ΔTの10分単位と緯度の度単位に対するA01(3表より)
・座標原点緯度に応ずるM (4表より)

・座標原点経度に応ずるN (1表より)




【計算実行】

◇必要項目すべてに入力を終えたら、[計算]ボタンをクリックし計算を実行します。



【計算結果】

「シート」に計算された各項目が代入されます。



【印刷方法】

【印刷】ボタンをクリックする事により、プリンタに計算結果を印刷します。