TriPod 説明
測量計算システム『TriPod』は、 各種トラバース計算、座標計算、
面積計算、画地登録・変更、路線計算等を行う、測量計算ソフトです。
1)トラバース計算
・トラバース計算
閉合、結合、開放、放射の各トラバース計算に対応し、
閉合及び結合では、開放並びに放射との混合計算が可能です。
計算結果は、ファイルへの保存、印刷、また、確認用にプロット図表示(概略)をします。
(※各観測値データ入力時に、鉛直角&斜距離の入力も可能です。)
トラバース計算結果の座標データをJW_CAD(V) *1 のJWCファイル形式での保存や、
「Jw_win *2」の[Jwwファイル形式]のファイル保存。
「SH/36C *3」等の[JWCファイル形式]を編集できるCADを指定しTriPodより実行することにより
観測点及び点名を展開させ、CAD編集します。
1) コンパス測量
・測量機器にコンパスを利用した、コンパス測量計算をします。
1) 座標管理
(1)データ整理
・点番号整理
・点名称付替
・重複データ整理(1)
・重複データ整理(2)
・点名称ソート
・仮点座標登録
(2)交点計算
・交点計算
[2直線の交点]、[直線と1方向角]、[2点と2方向角]
[直線と垂線]、[直線と円]、[2円の交点]
[2直線に接する円]、[直線上の移動点]、[平行移動交点]
[中間点と幅杭]、[平行移動点]、[2直線と1交角]
[2直線と2交角]、[3点を通る円]、[ST計算(方向角+距離)]
[隅切り計算]、[任意点計算(後方交会法)]、[L字線と平行線の交点]
[四角形定面積分割]、[1折れ境界線修正]
[公共座標 ←→ 経緯度]、[真北方位角(太陽観測)]
(3)座標変換
・【通常座標変換】
[座標変換−1基準点回転角指定]
[座標変換−2基準点指定]
[座標変換−ヘルマート変換法]
・【公共測地座標変換】
地理的緯度、経度、座標系番号より公共測地座標に変換。
(4)面積計算
・座標面積計算(倍横距法、直角座標法)
・三斜面積計算(自動で多角形を三角形に区分します。手動区分も出来ます。)
・ヘロン面積計算(〃)
・3次元ヘロン面積計算(〃)
・面積分割計算/定面積(指定した面積で、区画を分割します。)
・面積分割計算/等面積(指定した分割数で、区画を等分割します。)
・面積分割計算/距 離(指定した距離で、区画を分割します。)
(5)画地登録・編集
・画地登録(区画構成点を登録し、SIMAフォーマット準拠の画地登録をします。)
(6)逆トラバース計算
・[開放逆トラバース]
・[放射逆トラバース]
(7)路線計算
・単曲線の諸要素
[単曲線要素計算]、[複心曲線要素計算]
・クロソイド曲線の諸要素計算
[クロソイド曲線要素計算]、[基本非対称型クロソイド曲線計算]
[基本対称型クロソイド曲線計算]、[凸型非対称クロソイド曲線計算]
[凸型対称クロソイド曲線計算]、[S型クロソイド曲線計算]
[卵型クロソイド曲線計算]、[複合型クロソイド曲線計算]
・主要点座標計算
[IP法主要点座標計算]、[任意中間点・ピッチ座標計算]
[任意中間点計算]
(8)その他計算
・連続垂線長計算
AB基点を基線に、連続して垂線長計算をします。
・三角形要素計算
ABC三点を入力して、その三辺を結ぶ三角形の要素を計算をします。
・コンタ割り
凹凸のある区画を、半自動でコンタ割り計算をします。
区画割後、等高線ピッチを指定、JWC/DXFデータとしてファイル保存します。
・連続ST計算(放射トラバース計算)
後視点・器械点の座標値を入力し、水平角・水平距離を入力して座標値を連続して計算します。
3)オプション設定
・データディレクトリ
各データを保存するディレクトリを指定します。
デフォルトはTriPod.exeのあるディレクトリにサブディレクトリ[\DATA]を設定します。
・CAD実行ファイル指定 (フルパス)
「SH/32」等の[JWCファイル形式]を編集できるCADをフルパスで指定します。
・トラバース計算条件 (トラバース計算時の各種条件の設定を行います。)
誤差配分法 →(トラバース計算時の閉合誤差配分方法)
バーチカルモード →(器械固有の鉛直角基準値。又は、水平距離+高低差入力の別)
計算丸め →(計算結果の端数丸め値)
仮器械高 (データ未入力時の器械高のデフォルト値(デフォルトは1.5))
仮測点高 (データ未入力時の測点高のデフォルト値(デフォルトは1.0))
SIMAデータファイル出力 (SIMAフォーマット形式のデータファイルの出力の有無(デフォルトは有り))
DXFデータファイル出力 (DXFフォーマット形式のCADデータファイルの出力の有無(デフォルトは無し))
・DC-PC通信条件 (データコレクタとの通信条件の設定を行います。)
ポート番号: COM1〜COM4
通信速度: 1200〜19200
データービット: 7−8(byte)
パリティー: N/無し、E/偶数、O/奇数
ストップビット: 1、1.5、2(bit)
フロー制御: 無し、XOn/XOff、RTS/CTS、RTS/CTS+XOn/XOff
・プリンタ設定 (プリンタの選択、フォント、フォントサイズ等の設定をします。)
接続プリンタ名: PCに接続されているプリンタのリストです。
設定プリンタ名: TriPodで使用するプリンタ名を表示します。
フォント名: 印刷時のフォントを指定します。
フォントサイズ: 印刷時のフォントサイズを指定します。
・JW_CAD出力設定 (各種設定をします。)
用紙、縮尺、レイヤー、線種、文字種、グループ、文字プロパティを指定します。
4)APAデータ・ツール
(1) 『[電子野帳]>測量データ転送』ページでは、
データコレクタからAPAデータを転送をします。
(2) 『[電子野帳]>座標データ転送 』ページでは、
座標データをデータコレクタに転送する予定です。
(3) 『データコンバート/観測手簿計算』 ページの”データコンバート”ページでは、
ファイルに保存してある「APAフォーマット/ソキア・SDR3G/TOPCON・FC5」の観測データを元に、
「TriPodデータフォーマット」へデータコンバートを行います。
その後、必要データを手入力で追加することにより、トラバース計算を行う。
(4) 『データコンバート/観測手簿計算』 ページの”観測手簿計算”ページでは、
ファイルに保存してある「APAフォーマット」の観測データを元に、観測手簿計算を行います。
また、[Convert]をチェックすることにより、上記 (3)に作業を移し、トラバース計算を行うことも出来ます。
対回観測条件は、下記の通りです。
> 水平角:0、0.5、1、2、3対回
> 鉛直角:0、0.5、1対回
> 斜距離:0、0.5、1、2セット/読定:1〜4
なお、偏心測量及び再測には、現在未対応となっております。
※ 注意 ※
[電子野帳ツール]は、通信のテストは全く行っておりません。
実行により実害の発生する可能性があります。自己責任の範囲内で使用して下さい。
5)プロット図
[座標データ管理]の右側部分にプロット図の表示を行います。
1)プロット図上部欄外に、[現場名]と、プロット図に展開された座標点をマウスクイック取得した各種データを表示します。
2)プロット図右側欄外に、コマンドボタンを配置(プロット図縮小拡大、再描画、点番号/点名称表示切替等)
キーボード
[PageUp/PageDown]キーで拡大、縮小。
[←→↑↓]キーでプロット図の表示位置移動。
[Esc]キーで初期画面表示。
右クイック
・展開済み座標点をクイック取得した座標値を表示。
2点目で、前座標点間距離、方向角(前点基点)
3点以降で、前点を原点に、2点前点と現点との夾角
・「交点計算」等、応用計算のデータ入力をポイントをクイックすることにより座標値等をゲットします。
左クイック
・上記「右クイック」と同機能にクイックした点を随時結線していきます。
(結線をやめる場合は、「右クイック」する)
マウス右左ボタンドラッグ
・右左下に移動時は、範囲を指定した部分拡大表示
・左右上に移動時は、縮小(ドラッグ量により縮小率は変化)表示
・右左上に移動時には、初期画面(全図)表示
・左右下に移動時には、Undo(直前の画面に戻る)表示
・上下(左右移動無し)、左右(上下移動無し)で、表示位置移動
・「交点計算」等、応用計算のデータ入力をポイントをクイックすることにより座標値等をゲットします。
・プロット図より3点を取得することにより、その三角形の各要素を表示します。
・プロット図の簡易印刷
[プリンタ設定]ボタンで、プリンタ設定後、点線BOXで印刷範囲を指定します。
[プリント実行]ボタンで、指定範囲をプリンタ出力し、印刷します。
[用紙]ボタンで、印刷用紙を指定します。用紙サイズは、A5,A4,A3,B5,B4。
[縦横]ボタンで、印刷用紙の縦、横を指定します。
[縮尺]ボタンで、印刷する図面の縮尺を指定します。
*1 JW_CAD(V)
NIFTY-Serveの建築フォーラム(FARCHI)等に登録されているフリーソフトの汎用CAD(MS-DOS版)です。
著作権者:jw_software club<著作者団体>
1999/2/1 現在のJW_CAD(V) のバージョンは、2.22Hです。
*2 Jw_win
Jw_win は DOS版汎用CAD・JW_CADのWindows版です。
著作権者: Jiro Shimizu & Yoshifumi Tanaka
2000/7/1 現在 Jw_win のバージョンは、1.20bです。
*3 SH/36C - Plus
sh/36C-Plus は Windows環境で、JW_CADの資産を利用するための、プラットフォームプログラムです。
著作権者: Hideyuki Miyanishi氏
2000/7/1 現在 sh/36C-Plus!!! のバージョンは、2.57です。
動作環境など |
【対応機種】 OS:Windows95/98機種 【動作環境】 Windows98(95)+VB6ランタイム(SP4) 【開発言語】 Visual Basic Ver6.0 Professional-Edition(SP4) |